【コンセプチュアルデザインとは】
― 意図と思考を“かたち”にする設計思想 ―
【はじめに|なぜ今、概念からデザインするのか】
社会課題が複雑化し、単なる“形づくり”では応えきれない時代に入りました。
製品・建築・サービス──すべての設計において、「なぜそれをつくるのか」が重要な起点です。
この“問い”に立ち返る姿勢が、コンセプチュアルデザインの根幹です。
【基礎知識|コンセプトとは何か】
コンセプト(concept)はラテン語の「concipere」、すなわち「抱き取る」に由来します。
これは単なる“発想”ではなく、状況を理解し、未来を想定し、「核となる意味」を言語化・視覚化する行為。それが「コンセプチュアルデザイン」です。
【構成方法|コンセプトの設計は“レイヤー構造”】
優れたコンセプチュアルデザインでは、複数の視点が層のように重なり合います。
- ① 社会背景の読解(マクロ視点)
- ② 個人の感情や行動の理解(ミクロ視点)
- ③ 技術・素材・制約条件の整理(現実的視点)
- ④ 実装・展開までのビジョン設計(未来視点)
このようなレイヤーを横断しながら、“何を表現し、どんな変化を起こすか”を設計します。
【設計思考の応用レイヤー|6つのデザイン手法】
目的や問いに応じて、現代のデザインではさまざまな手法が活用されています。
【中分類①|バックキャストデザイン】
現状から積み上げるのではなく、「理想の未来」から逆算する手法です。
社会課題やビジョンを出発点に、今なすべき技術や体験を設計します。
【中分類②|スペキュラティブデザイン】
「実現可能性」よりも「問いの提示」に重きを置く、未来への投げかけ型設計思想です。
【中分類③|クリティカルデザイン】
現代社会の常識や構造に“異議”を投げかける、哲学的・批評的なアプローチです。
【中分類④|ビジョナリーデザイン】
“理想の社会像”や“未来の生活像”を描く設計で、UIや都市構想、PoCとの連携に強みがあります。
【中分類⑤|シナリオデザイン】
ユーザー体験を物語として捉え、背景や文脈に沿ってデザインします。
【中分類⑥|ブランディング戦略との接続】
製品単体ではなく、ブランド体験全体の一貫性を重視した設計手法です。
【技術やノウハウ|Primal Design.Laboの実践】
- PoC段階からのコンセプト設計支援
- シナリオベースのUXデザイン構築
- 先端技術と空間演出の統合提案
- ブランディング支援に基づくプロトタイピング
- 実装・量産に向けた共創プロセス構築
【共創アイデア|事業提案や自治体連携にも】
- 再開発駅前空間の未来像を描くワークショップ
- 福祉施設のUI/UX再設計による入居率向上
- 教育用教材としての“未来シナリオ”導入
- PoB(Proof of Business)支援による事業化支援
【小話|問いから始まる椅子づくり】
ある町の高齢者施設で、「この椅子、どう思いますか?」という問いから始まりました。
「起き上がるとき怖い」「腰が痛くなる」──その声を元に、座面の高さ、把手の位置、傾斜角度を変えた試作品を開発。
「この椅子だと、誰かの手を借りずに立てる」といった感動の声も。
単なる形づくりではなく、“安心”や“尊厳”をデザインする──それが私たちの目指すコンセプチュアルデザインです。
【締めくくり|Primal Design.Laboの価値】
私たちは「意味からかたちを生む」設計を実践しています。
PoC、UI構築、空間設計、量産支援まで、一貫して“共感の核”を形にするパートナーです。
【Primal Design.Labo合同会社ができること】
- プロダクトデザイン、装置開発、OEM/ODMの受託
- 仕様・設計からの一式開発、AI装置対応
- 試作・簡易検証から、本格量産支援まで
■【ご連絡・ご相談について】
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