【インテグレーテッドデザイン】
― 情報・体験・価値を“統合”する設計思想 ―
【はじめに|なぜ統合が必要なのか】
製品やサービスが多様化し複雑になる現代では、個別最適の発想だけでは限界が見えてきます。
ユーザー体験、企業ブランド、サービス提供──これらを分断せず統合的に設計する必要性が高まっています。
それが「統合デザイン」です。
【基礎知識|インテグレーテッドデザインとは】
インテグレーテッドデザイン(Integrated Design)とは、
異なる領域の設計要素──UI、UX、空間、ブランド、情報──を
ひとつの体験として一貫性をもって統合する設計思想です。
特にサービス体験やブランド接点が複雑化する現代では、
「分断された設計」を繋ぎ直す中核的アプローチとして注目されています。
【構成方法|3つのレイヤーから統合する】
- ①「接点」:見た目や操作性、インターフェース
- ②「体験」:ストーリー、行動、感情の動線設計
- ③「構造」:裏側の情報構造やサービスモデル
この3層を整理し、設計の粒度を揃えることで“全体として調和した設計”が可能になります。
【設計アプローチ|5つの中分類を接続する】
【①|UX(ユーザー体験)デザイン】
ユーザーが製品やサービスに触れることで得られる“印象・感情・行動”を設計する領域です。
道順、動線、驚き、安心、納得など、感覚を操作せず「導く」体験が鍵になります。
【②|UIフェースデザイン】
「見た目」や「操作面」を設計するだけでなく、“意味のあるインターフェース”を作ることが目的です。
情報の優先順位、視線誘導、触感の設計まで、体験を支える「表層の仕組み」を構築します。
【③|サービスデザイン】
ユーザーと企業が関わる一連の流れやバックエンドの仕組みまで含めて設計する領域。
接客、導線、サポート、プロセス設計など、体験の全体構造を“面”で設計します。
【④|ブランドデザイン】
体験や価値を一貫した「世界観」にまとめる設計。
色、形、語り口、物語、空間、ロゴ、声など全ての要素が統一されることで、“伝わるブランド”へと変化します。
【⑤|情報デザイン】
複雑な情報や構造を“伝わるかたち”にする領域。
パンフレット、アプリ画面、UI、サイネージなど出力形式を問わず、整理と可視化で理解や行動を助けます。
【技術やノウハウ|Primal Design.Laboの実践】
- UI/UXから空間設計までを一貫設計
- PoC段階から体験ベースでの試作支援
- ブランド戦略とインターフェースの統合設計
- 情報設計とストーリー設計のハイブリッド構築
- 実装・展開・社会実証までをサポート
【共創アイデア|企業連携・教育・行政にも展開】
- 自治体のUI再設計+住民体験の再構築
- 企業のCI/VI刷新+サービス動線の再統合
- 教育施設のUX/UI設計による学習環境最適化
- 医療や介護空間における操作系と情報設計支援
【小話|1本の矢印に詰め込んだ世界観】
とある駅の案内表示を改善するプロジェクト。対象は「乗り換え案内の矢印」だけでした。
でも私たちはまず、その駅を歩き回りました。朝の通勤、昼の観光客、夕方の買い物客。
誰がどこからどう歩いて、どこで戸惑うか。体験の“揺らぎ”を拾い、問題は「矢印」ではなく「情報の構造」だと気づきました。
結果生まれたのは、目立たないけど“迷わない”案内。視線と移動と情緒の流れがつながるよう、情報の量・位置・色・文言を再設計しました。
駅の印象が変わり、滞在時間が変わり、「なんか心地いいね」と言われる駅になったのです。
【締めくくり|Primal Design.Laboの価値】
私たちPrimal Design.Labo合同会社は、“情報・空間・体験”を統合する設計を得意とし、
PoC、UI/UX、ブランディング、社会実装まで幅広くサポートしています。
企画段階でも、実装直前でもかまいません。ぜひご相談ください。
【Primal Design.Labo合同会社ができること】
- プロダクトデザイン、装置開発含め外注開発・OEM・ODMも対応可能
- 仕様・設計から一式開発、試作だけの簡易版、AI統合の高度装置も対応
- 用途・予算・設置環境に応じてご提案します
■【ご連絡・ご相談について】
ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。
事業の詳細・構想段階の仕様については、守秘義務契約のもと個別にご説明可能です。