― 空間体験を共創する次世代の家具開発 ―
【PoC:家具は“体験の起点”である】
私たちが開発するファニチャーは、
単なる「座る」「置く」といった機能を超え、
人の動作や感情と連動する「体験装置」です。
PoC(概念実証)段階から実使用シナリオを重視し、
家具が生み出す体験を、空間全体のUXと捉えます。
例えば、ある高齢者施設では、
“起き上がりやすさ”を追求した椅子を提案。
試作品を現地で数週間使用してもらい、
介護スタッフと居住者の両者からフィードバックを収集。
その過程で、座面角度よりも「把手の高さ」が
重要なことが明らかになり、設計が進化しました。
このように私たちは、CAD内で完結せず、
実際の利用シーンに“家具を送り出して試す”ことを
PoCと捉え、設計と体験を同時に磨き上げています。
【空間体験:家具は“場”を変える触媒である】
家具は単体ではなく、“空間との関係性”で意味を持ちます。
椅子がただ並ぶだけの会議室と、
光・音・高さを調整できるファニチャーに囲まれた
共創ラウンジでは、発言頻度や滞在時間が変わります。
私たちが設計するのは「用途」ではなく「意図」です。
家庭・オフィス・施設などの物理的制約だけでなく、
そこにいる人々の気持ちや行動の“起点”になるよう、
空間全体と家具の役割を再定義します。
そして今、私たちが特に注力しているのが、
介護施設での課題を解決するための家具開発です。
施設で働く人々を支え、利用者の尊厳を保ち、
安全かつ豊かなコミュニケーションを促進する──
その想いから、「会話するテーブル」のPoCに着手しました。
【開発中技術:会話するテーブルの構想】
このテーブルは、単なる食卓や作業台ではなく、
“対話のパートナー”として機能します。
腰かけた人を個体認証により識別し、
必要に応じて声かけを行い、文字表示で補助する。
聞き取りにくい会話を、見える言葉で支援します。
また、徘徊の傾向を察知し、声かけや通知を行うことで
リスクを軽減。
食事のタイミングや排泄パターンなどの健康情報も、
適切な同意と管理体制のもとで取得・活用し、
施設全体のケア精度向上に貢献します。
もちろん、個人情報の取り扱いには最大限配慮し、
安心して使える環境を構築します。
家具はもはや“もの”ではなく、“支えるパートナー”。
このテーブルは、介護の現場で実際に必要とされる機能を、
さりげなく、確かに、日常に溶け込ませます。
【拡張する技術と共創開発の重要性】
私たちは、次のような技術を家具開発に取り入れています。
- 3Dプリント構造体による軽量化と意匠自由度の確保
- センサーとAIによる行動・健康モニタリング
- LED照明と音響演出による空間への演出性付加
- エポキシレジンや複合素材による美しさと耐久性の両立
- DFAM(3D製造最適化設計)による省資源・高機能化
技術は、家具を「共感する存在」へと進化させます。
単なる道具ではなく、
使う人の心に応答し、空間全体の価値を底上げする存在に。
【共創提案:施設と共につくる家具】
私たちの開発スタイルは、施設・現場との共創です。
- 現場スタッフとともに設計要件を洗い出す
- 利用者の目線で使いやすさを徹底検証
- 試作→改良→再試作を短期間で反復
このサイクルにより、
使いやすく、効果があり、持続可能な家具を実現します。
単に便利な機能を詰め込むのではなく、
施設の課題に真正面から向き合い、
解決策を家具という形で提案します。
介護施設、医療施設、教育施設、商業施設──
それぞれに異なる課題があります。
私たちは、それぞれの“声”に耳を傾けながら、
家具を共創のプラットフォームとして位置づけ、
より良い社会環境づくりに貢献していきます。
【結び:家具が変われば、空間と関係も変わる】
未来の家具は、ただのインテリアではありません。
人と人の関係性を支え、
空間に温度と意味をもたらす「触れる体験媒体」です。
PoCから始まり、空間体験を設計し、
技術と共に支え、現場と共創していく。
私たちはこのプロセスを通じて、
ファニチャーの価値そのものを再定義していきます。
【Primal Design.Labo合同会社ができること】
私たちは、家具開発だけにとどまらず、
以下のような多様な支援が可能です。
- 装置・什器・インテリアの一貫設計・試作・製造
- 外注開発・OEM・ODM・技術顧問による事業支援
- AIやセンシングを含むスマート家具・装置の設計
- 用途・予算・設置環境に応じた個別最適化の提案
試作だけで済む簡易版から、
AI統合型の高度装置まで、
構想段階からご相談をお受けしています。
【ご連絡・ご相談について】
ご関心のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
開発中の構想や導入のご相談、
事業提携に関するディスカッションなども歓迎です。
個別のご相談については、
必要に応じて守秘義務契約(NDA)を締結のうえ、
具体的な仕様や事業背景まで丁寧に対応いたします。
▶ ご相談・お問い合わせはこちらから
(※フォームまたはメールリンクに誘導ボタンをご活用ください)