「フィクスチャーデザイン」とは、
日本語で「治具設計」や「器具設計」と訳され、
加工・測定時に部品を正確に保持する装置の設計を指します。
製造業では“治具”という言葉に広く統一されがちですが、
本来は「ジグ(Jig)」と「フィクスチャー(Fixture)」で
明確に用途が異なるため、以下に整理します。
■ジグ(Jig)
工具やドリルの位置や方向をガイドする機構を持つ治具。
加工中に工具側の誘導機能を持つことが特徴です。
■フィクスチャー(Fixture)
ワーク(被加工物)を固定するだけの保持具で、
工具は工作機械側で制御されます。誘導機能はありません。
例:穴あけジグ → ドリルを導くガイド付き
バイス型フィクスチャー → ワークを挟んで固定するのみ
このように両者は機能面で区別されますが、
現場では総称して「治具」と呼ばれることが多いため、
本記事でも「治具(ジグ)」の観点を中心に解説します。
【治具設計とは】
治具とは加工・組立・検査などの工程を補助し、
作業の効率化と高精度化を実現する装置のことです。
製造現場では、作業者の技能に依存しない品質維持や
生産性向上のために不可欠な役割を担っています。
治具の設計では、工程内容・部品形状・使用環境に応じて、
最適な素材、固定方法、構造、安全性を計画します。
繰り返し精度や段取り効率の向上にも直結するため、
量産・試作を問わず多くの現場で導入が進んでいます。
【治工具市場の全体像】
治具・工具は製造現場を支える基盤技術であり、
自動車・電子部品・機械など幅広い業種で使用。
用途ごとにカスタム設計されるため少量多品種対応が主流。
短納期・高精度対応への需要が年々増加しています。
【国内市場の特徴】
日本では多品種少量生産が主流で、柔軟な対応力が重視。
特に試作や小ロット品に強い中小企業の活躍が目立ちます。
設計~加工~評価までの一貫対応が求められる分野であり、
ノウハウの蓄積が差別化の鍵となっています。
【市場規模の目安】
日本国内の治工具市場は年間3,000〜4,000億円規模。
測定器・専用機・工具類を含めた関連産業では
1兆円を超えるマーケットがあります。
急成長はないものの安定した需要が継続しています。
【グローバル市場動向】
世界では自動化・EV・航空機分野の拡大により、
高精度な治工具の需要が拡大しています。
中国・インドでは設備投資が急増し、欧米では
スマートファクトリー対応の3D治具化が進行中。
CAD/CAMやシミュレーション技術との融合も進んでいます。
【ご相談の流れ(一例)】
1. お問い合わせフォームよりご連絡
2. 内容確認・ヒアリング(オンライン対応可)
3. 構想・用途・課題に応じた技術提案
4. NDA締結のうえ、設計方針の提示
5. 試作・実装支援、製造連携も対応可能です
【対応可能エリア】
関東圏を中心に全国対応可能です。
オンラインでの打ち合わせも歓迎いたします。
試作・検証が必要な場合は、当社工房にて
テスト実施・実働評価もご相談いただけます。
【使用ソフト・設備(抜粋)】
■ CAD:SolidWorks/Fusion 360/AutoCAD
■ 解析:CAE構造解析/CFD熱流体解析
■ 試作:3Dプリンタ/CNC加工/治具設計
■ ソフト連携:Python/Raspberry Pi制御等
【導入支援の対象業界】
・製造装置/組立ライン/検査治具
・福祉機器/医療サポートデバイス
・スマート農業/IoT制御装置
・地域課題解決型の社会実装プロジェクト
【安心の実績と連携体制】
これまで中小企業や大学、自治体、
大手メーカーの新規事業支援まで幅広く対応。
必要に応じてパートナー企業と連携し、
量産化や量産前試験、制度認証対応も可能です。
【まずはお気軽にご相談ください】
課題の整理からでも構いません。
技術的な壁に悩む前に、
「設計できるか」「試作できるか」など、
アイデア段階から並走することが可能です。
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