素材選定方法

 

素材選定|製品の性能とコストを決める第一歩




■素材選びが製品開発の未来を左右する



製品の耐久性・重量・加工性・コストを決定づけるのが、素材選定です。
適切な素材を選ぶことで、品質向上・コスト削減・納期短縮が可能となります。
弊社が対応する、ごく一部ですが、素材選定について述べます。





■素材選定のポイント



  • ① 用途と環境:耐熱性・耐薬品性・耐候性など

  • ② 加工方法:射出成型、切削、3Dプリントなど

  • ③ コストと供給:材料単価、調達の安定性

  • ④ 安全性・規格:RoHS対応、食品衛生法適合など




■素材選定で最も重要なのは「使用環境の理解」



「どんな素材がいいか?」と聞かれたとき、私たちがまず伺うのは、
どこで、どのように、誰が、どう使うのかという「使用環境と体験(UX)」です。



例えば「耐候性を良くしたい」と言われた場合でも、

・紫外線にどれだけ当たるのか

・屋内か屋外か、屋根はあるか

・高温多湿か、寒冷地か、海沿いか

・何年も据え置きか、移動型か など

聞かなければわからない要素が多数あります。



この「使用環境の聞き取り」こそが、素材選定の成功率を左右します。
カタログスペックでは語れない現場のリアルな条件に、

しっかり向き合うことが私たちのポリシーです。




■弊社の対応素材例(分類別にご紹介)



【樹脂(プラスチック)素材】



  • ABS:バランス型。筐体・試作品・機構部品に

  • PC(ポリカ):高透明・耐衝撃。カバー・防護材に

  • POM(ジュラコン):高強度・摺動性に優れ、ギア・軸受に最適

  • PP(ポリプロピレン):軽量・耐薬品性あり。容器・実験器具に

  • PE(ポリエチレン):柔軟・耐水性。タンク・パッキン用途に

  • PA(ナイロン):耐摩耗・高剛性。機械部品に適応

  • アクリル(PMMA):高透明。ディスプレイ・光学部品に

  • PVC(塩ビ):耐薬品・耐候。配管・屋外部品に

  • ASA:UV耐性に優れ、屋外筐体に最適

  • PC-ABS:耐衝撃+成形性。車載や筐体設計に

  • PBT:電気絶縁性あり、電子部品に利用

  • ウレタン樹脂(PUR):柔軟性・弾性に富み、緩衝材に



【エラストマー・ゴム系素材】



  • TPU:柔らかく復元力◎。スマホケースやパッキンに

  • TPE:環境対応型の軟質樹脂。握り部・耐久部に

  • シリコンゴム:高温・低温耐性。医療・食品用途に

  • NBR(ニトリルゴム):耐油・耐摩耗性あり。シール・Oリング向け

  • EPDM:耐候・耐水に優れ、屋外用パッキンに

  • CR(ネオプレン):耐候・難燃性あり。電気絶縁材に



【3Dプリント用材料】



  • PLA:環境負荷低。造形しやすく教育・模型に最適

  • ABS-FDM:強度あり。試作筐体や治具製作に

  • PETG:透明性・耐久性のバランスが良い

  • ナイロン-FDM:柔軟+強度。実用部品に対応

  • カーボンフィラメント:軽量+高剛性。構造部に最適

  • 柔軟レジン:押圧や変形を伴うパーツの造形に

  • 耐熱レジン:高温環境の治具や金型試作に

  • 鋳造レジン(キャスタブル):鋳造品用マスター制作に



【金属系素材(加工手配可)】



  • アルミ(A5052, A6061):軽量・高加工性。筐体・フレームに

  • SUS304:耐腐食・衛生性◎。食品機器・水回りに最適

  • 鉄(SS400):構造材として広範に対応可能

  • 真鍮・銅:導電性・装飾性を重視する用途に

  • チタン:軽量・高耐食性。医療・高機能分野に



【その他】



  • 発泡ウレタン:緩衝材や成型内装材として

  • 熱可塑性樹脂系接着剤:圧着・仮止め用に最適

  • 導電性ゴム:静電対策・タッチ操作用途に




記載のない素材や特殊グレードについても、調査・選定の上で対応可能です。

お気軽に「この素材で作れますか?」とご相談ください。




■素材選定の無料相談を受付中



目的・使用条件・コストなどをヒアリングし、最適な素材をご提案。
開発初期段階からのご相談も歓迎します。


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